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細川又三良 (ほそかわ・またさぶろう)
1972年愛知県生まれ、男性。
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(2002.05.20〜現在)
050.『ismミュージック・カウンシル 2006』
Date: 2006.09.28
時々、読者からのメールでエッセイを読むと、あるアーティストの曲がぴったりと合うんですよと言われることがある。
良い映画には必ず良い音楽があるように、良い文章にも良い音楽があっていい。
当然、自分の好きな音楽をBGMにすればいいのだが、又三良的にどんな音楽をアイデアル・スタンプ・モンタージュのサウンドトラックにするかと考えてるうちに、この企画が生まれた。
選考基準は明確で、このサイトの性格上、すべて男性ヴォーカリスト(グループ含む)が歌う曲となっている。そして、単純に又三良が好きな曲と言うよりも、このサイトの空気感、雰囲気、匂い――それらが感じられるような曲のセレクションになっている。
今回はタイトルをクリックすると、AmazonでCDを購入することができるようにしました。
別にCDなんて買う必要は無いけれど、興味がある方は、是非、以下の曲を揃えて、エッセイを読む前のBGMとして楽しんでいただければ、と思う。
01.『ギター』曽我部恵一
僕的にアイデアル・スタンプ・モンタージュのイメージはこの曲の空気感なんですね。
ちょっとスローなテンポで、自然体で語りかけるように歌う歌詞は、東京とニューヨークの空の模様から、身近な風景を上手く捉えて、見事にスピーカーの前にその場の空気を再現させてしまいます。
何でもない週末の午後、恋人に一緒にいて、彼女はツメを研いでいて、僕は本を読んでいて、そんな時にどこからか聞こえてくるような感じです。
02.『乳房の勾配』キリンジ
昔、韓国に住む男性読者から、又さんのイメージってコレなんですよ、とオススメされた曲。
「ふふっ」とイントロの前の笑い声や「身体だけさ、それが目当てだ悪いかい♪」と言い切ってしまう歌詞がジャスト又三良らしいです。
まったく、失礼な。
キリンジは他にも好きな曲はいっぱいあるけど、おっぱい大好き又三良ソングってことで迷い無く選びました。キリンジはわざと難しい言葉を使うところが心憎いですね。
03.『愛なんだ』V6
どことなく元気がない女子を励まそうとする時に聴かせる応援ソング。
ノリノリで一直線で明るくて屈託が無いのが好き。
特にサビの部分が「傷付くことを恐れちゃ、ダメダメダメ、ダメだよベイビー♪」の駄目押しさ加減が力強くて良いんですね。励ますのなら、このぐらい明るくノーテンキに無責任がいいよね。
曲を調べてみたら、作詞:松井五郎、作曲:玉置浩二のコンビでした。なるほど、プロの仕事ですわ。
04.『波光』スガシカオ
世の中を斜に構えてみる癖がついた自分がどうしてもやるせなく思えて、人と距離をとって孤独に浸っている時の又三良の心境ソングですね。
スガシカオの声はそのかすれ具合が本当に魅力的で、男のどうしようもない脆さや弱さが感じられて、僕が女の子なら、そんなに突っ張らないで、と頭を撫で撫でしてあげたくなる気分になります。
偶然、アニメ『ハチミツとクローバー』に流れて、おおっと思った記憶があります。
05.『ガラスのブルース』BUMP OF CHICKEN
ずっと前に付き合っていた短大生の彼女がBUMP OF CHICKENが大好きで、しかし、又三良は彼らの歌詞が若いというか、青臭くてあまり好きじゃなかったんですね。
『ラフメイカー』とか聴いていて笑っちゃいましたから。
でも、この曲はその青さとヴォーカルと曲と歌詞が見事にマッチングして、カッコ良いんですよね。時々、小説やエッセイを書く時、どうしても自分の未熟さに怯えることがあるんだけど、この曲にそのままの自分をそのまま出せばいいんだってことを教えてもらいます。
06.『ウソツキ』Something Else
七歳年上の浮気相手が本命の彼女に直接電話してきたことがあって、この曲を聴くと「信じてたのに」と泣きじゃくる彼女を必死でなだめたことを思い出します。
本当のことを言ったらいいのか、それとも嘘で誤魔化したらいいのか――その時の僕は、嘘をつけずに本当のことを告げました。
どちらにしても「ウソツキ」なのは変わらないのにね。
NTV『電波少年』で盛り上がった彼らもすでに解散してしまいましたね。
07.『OH MY LITTLE GIRL』尾崎豊
都会を歩いていると――そうイメージはJR新宿東口でも良いんだけど、人がいっぱいいるのにとてつもなく孤独を感じるんですね。
そこで、隣に彼女がいたりすると、こんなに大勢の人間がいるのに、こんなにも愛してる女に出会えたのは、奇跡に近い確率なんじゃないだろうか、と思って大切に抱き締めたくなります。
そして、もう一つ、この曲のタイトルは、過去のismのエッセイでも使用されて、とても評判が良かったことが思い出されます。
08.『青い車』スピッツ
ほぼ思いつきで「海に行こう!」って言ったら、予想以上に周りが盛り上がっちゃって、後に引けなくてクルマに乗って南に下るようなシークエンスが思い浮かぶ曲ですね。
季節は夏真っ盛りよりも、そのちょっと前が良い頃。
この曲がラジオで流れて、ボリュームを上げると、彼女も口ずさんでいて「この曲好きなんだよね」と言うと「私も!」と行ってくれて、いやっほう、ドライブって楽しいぜ、なんて気分で、最後にカメラはロングで引いて江ノ島を映して、フェードアウトするんですね。
09.『One more time, One more chance』山崎まさよし
ギターの音色がしんみりと心に響いてやられちゃいます。
歌詞も捨てられた男の心境を見事に捉えています。こんな所にいるはずもないのに――なぜか、彼女の影を追ってしまうんですよね。
バカだ、男って本当に引きずるんだ。
桜木町って所がリアルに情景を浮かび上がらせて、歌詞における上手な地名の使い方をしています。
以前に付き合った彼女が、この曲をカッコ良く歌える男が好きと言っていて、練習して歌えるようになった頃には僕の一番の失恋ソングになっていました。
10.『らいおんハート』SMAP
優しい歌詞とスロウな曲調が心の弱いところをそっとかばってくれるみたいに聞こえます。
信号待ちのクルマの中で、結婚を意識した彼女がふとこの歌を聴いて、涙をぽろりと零したことを思い出します。
彼女は今、僕と別れて世界で一番と二番に好きな人と一緒に暮らしています。幸せにね。
SMAPのバラードでも最高傑作だと思います。
11.『Over』Mr.Children
ミスチルからも一曲選ぼうと思って『抱きしめたい』や『LOVE』も良かったのですが、やはり、又三良の失恋ソングとしては、この曲は欠かせませんでした。
「顔のわりに小さな胸」とか「家事に向かない荒れた手ひら」とか一部歌詞に疑問が残るもののそれらを吹っ飛ばすほど、みっともない未練たらたらの男を歌い上げてくれます。
たぶん僕は忘れてしまうだろう、その温もりを、愛しい人よ、さよなら。
本当にさようなら、さ。
12.『眠りの森』TOMITA LAB feat.ハナレグミ
アイデアル・スタンプ・モンタージュのもう一つのイメージソング。
ちょうど、ベッドの上で二人、セックスを終えて、たくさんしゃべった後に、ふと、彼女が眠ってしまうような、そんなまどろむ時間をたっぷりと描いた曲です。
どうして、セッスクが好きなのか、と聴かれると、その後でたくさん話すことが出来るからだ、と思ってしまうことがありますね。
13.『ほんの少しだけ』槇原敬之 feat.KURO From Home Made家族
槇原お得意の、少し弱い男だけど、君のためなら強くなれる風の曲。
いつもの槇原メロディにラップの掛け合いがあって、メッセージ性も強くなっているように聞こえます。
僕が好きなのは心の動きを繊細に歌詞に載せて歌うからですね。
まあ、その辺りの心の機微が女性の支持が高い理由だと思います。
14.『センチメンタル』平井堅
最後は改札口で彼女を見送る平井堅の歌。
こういうシチュエーションで男が感傷的に、センチメンタルになるのは皆一緒なんだな、と思います。
一緒にいる楽しい時間では気付かないんだよね、離れている時間こそ、相手を想う気持ち、相手の大切さが膨らんで、愛しさが募るのでしょう。
タイトルはそのまんま『センチメンタル』なのですが、コンピレーションの最後を飾るに相応しいお見送りソングとして収録しました。
そして、あなたもここまで読めばismミュージック・カウンシルの一員です。
あなたがイメージするアイデアル・スタンプ・モンタージュの音楽はどんなアーティストでどんな曲なのでしょうか。
今度は、是非、あなたから、又三良に提案してみてください。
掲示板やメール、メッセなどでお気軽に声をお掛け下さい。
(了)